私は、このくさやの歴史を知らなかったころ父のしている仕事は嫌いでした。
今では3Kなどと言いますが、くさやの仕事は、3Kプラス臭いのKがもう一つく。
「こんな仕事じゃ女にもてない。
もっとかっこいい仕事がしたい。
島は田舎だからつまらない。」
などと理由をつけ、島を出て行った自分が過去にいたのです。
今思うと、なんとお詫びをしていいのか分かりません。
島あればこそのくさや
そのくさやを大切に受け継いでいた父を今は本当に尊敬しています。
70を過ぎた父は今も現役で、私の手本となり頑張っています。
まだまだ足下にも及ばない私ですが、父から受け継ぐ
大切な島の文化を守り育てていかなければ。
そして今後は、父さんが俺にしてくれたように、子供達に
しっかり伝えていかなければ・・・・・」
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